ご無沙汰更新です!!
5月下旬の週末、パリのエージェントの試飲会がありました。ロンドンの自然派ワイン見本市からの帰りにパリに寄った生産者たちを集めて、Le Perchoir(ル・ペルショワール)という屋上カフェ・バーにて。お天気も良く、周りに視界をさえぎるビルもなく、空に近くて気持ちよかった!!
生産者は数人でしたが、その中で一番人だかりが絶えなかったのがフランク・コーネリッセンのスタンド。誠実な人柄で、質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれて、話を聞き入る人でいつもいっぱい。
試飲はムンジュベル2014年がメイン。区画違いのキュヴェが色々あります。それぞれ味が違うのですごい。(しかしメモがないので、どう違ったかいまいち覚えが…。)写真に写っていませんが、後ろのワインクーラーにロゼのススカルもありました。いつもより少し濃いめだったような。
実は前日に飲み過ぎて…あんまり万全じゃなかったので、どちらかというと生産者さんたちとのお話が楽しかった。
その中で、フランク・コーネリッセンが「太陽を当てれば良いってもんじゃない」と話していたのが印象深かったです。
日の光をいっぱい浴びると、糖度があがってタンニンも増えて…という単純な話ではなく、ぶどうが「焼けて」しまうのだそう。直接太陽に当てずに育てたブドウと太陽にさらされたブドウを見比べたとき、後者の方が色が濃いので「糖度が高く、熟している」と思い込みがちだけれど、実は糖度をはかってみると同じだったりするそうです。だったら、太陽から保護して、味がまろやかなブドウを作る方が良い、と。なるほど、緑茶も、例えば玉露なんかは日を当てないように布などをかぶせますもんねー(って、違う?)。なんだか目からウロコでしたー。
さて、突然の久々更新のうえに私事でナンですが、お店を6月初めに辞めました!
生活拠点をパリからブルターニュへ移すことになりました。
これからプロとしてどうワインに関わっていけるかはわかりません。とりあえずブラブラしようかな、と。もしかしたらこの世界と全くの無縁になってしまうかもしれません。でも好きな以上は、これからも飲み続けるでしょうし(笑)、試飲会に参加したり、生産者さんを訪問したり収穫のお手伝いにいったりできれば良いなーと思ってます。
そういうラフなスタンスで、もしもまた更新するときがあれば、どうぞよろしくです!
こんにちは。
返信削除Ryosukeと申します。
いきなりすみません。パリで営業されているワインショップですか?
そうです。パリ11区です。
削除Crus et Découvertesというお店です。
削除あ、えっと、ちなみに本文に書いてますけど、私はもうお店にいません。でも品揃えは良いお店なのでどうぞよろしくお願い致します。
削除こんにちは!
返信削除今日初めてこちらのブログを拝見させていただき、面白くて(興味深くて!)一気に読んでしまいました。
ナチュールのワインが好きなものの、全く詳しくないので勉強にもなりました。
今はワイン屋さんで働かれてはいないようですが、日常飲まれているものなどアップしていただけるとうれしいです。
ブルターニュだとバターや塩キャラメル…美味しいものがたくさんありそうですね。
自分はブーランジェなのでそちら方面にも興味があります。
長々失礼いたしました。
更新楽しみにしております!
コメントありがとうございます。
削除お返事が大変遅くなり、失礼致しました。
ブルターニュの現在住んでいる地域では、以前飲んでいたようないかにもナチュラル(野性的、奔放な…とでも言いましょうか…)なワインの入手がなかなか難しく、飲むのはいつも同じものになってしまっています。でもそれを突き詰めていけば良いのかも??
有機栽培の野菜を農家から直接買えたり、自然酵母とオーガニック小麦使用のパンを薪の釜で焼くお店があったりと、食に関しては今の暮らしにとても満足しています。そして、自然を壊さない、共生するという考えの人がパリよりも多くいるような気がします(そう感じているのは私だけかもしれませんが…)。興味がおありでしたら、ぜひブルターニュも訪問してみてください。
隠居暮らしなので、コメントいただいてとても嬉しかったです。
重ねてお礼申し上げます。
こちらこそ返信いただきありがとうございました!
削除パリとブルターニュではかなり違いがあるのですね。
薪釜のパン屋さん、いいですねぇ。
私は今日本で開業しているのですが薪釜はかなり田舎でないと難しいかもですね。
いつか自分も薪で焼きたいです。
昨年パリで行ったピシャールというお店はパリでも薪釜だったような…
日本だと近所からのクレームがすごそうです!
キブロンのル・ルーに行きたいので(もう引退されてるかもですが)いつの日かブルターニュにも伺いたいです。
返信ありがとうございました。
また。