2021年6月4日金曜日

追悼 オリヴィエ・ルマソン

 ワインの仕事を辞めてからずいぶん経ちますが、今でもワイン業界の友人知人とは交流があり、ワインから完全に離れてしまったようにはあまり感じていません。


なので、今週、オリヴィエ・ルマソンの訃報を聞いたときはかなりショックでした。


正直に言って、一時、展示会で試飲したときにちょっとがっかりして、しばらく彼のワインを飲んでいませんでした。昨年、以前働いていたワイン屋に買い物に行ったときにオススメされ、そのときは結局買わなかったのですが、また美味しい彼のワインが飲める、と、楽しみに思っていました。そんなさなかに彼の訃報。自死だったそうです。


ワイン屋で働き始めた頃に一度だけ開催された試飲会に来てくれていた。支払いのやりとりで少しおしゃべりしたこともあった。それよりも前にまだ客としてお店に行っていたとき、配達に来ていて、うちの夫が彼と一緒に飲んで世間話をしたことを覚えていた。

それに、ネゴスで作ったワインを手頃な価格でリリースしてくれるので、ありがたかった。たくさん飲んだ。赤のプティ・ルキャン、Rシリーズ、シュヴィーユ・ド・フェール、ポワーヴル・エ・セル、白のル・ピュイ、発泡ロゼのポウ・ブロップ・ウィズ…。ボワ・サン・ソワフとソワ・ミニヨンは飲む機会がなかったっけ。

彼のワインがもう飲めないのが悲しい。

そして、もし経済的な問題が絶望に加担していたのだとしたら、社会にそれを救えるシステムがなかったことが悲しい。


数週間前にも別の生産者が同じように亡くなりました。霜被害の後のことでした。それが原因かどうかはわかりません。


フランスでは、農業従事者の自殺は長年の問題になっています。昨年の統計では1日に一人自殺している計算です。


しかし、もしオリヴィエ・ルマソンがとても苦しみ、状況からなんとか脱したくても他に解決方法がなくて、やっと安堵に身をまかせることができたのなら…

せめて今は安らかに、と願います。


Reposez en paix...


2020年3月18日水曜日

国際唎酒師(フランス語)の試験のこと

かなりのご無沙汰でございます!
ここ五年ほどワイン業界からつかず離れず…という生活になっておりますが、今度は日本酒に関わることになりそうです。

というわけで、先月(2020年2月)、日本に一時帰国した際に国際唎酒師の試験を受けてきました。
国際唎酒師について、ネットで検索すると体験談などが少なく、そんな中でこの試験を扱っているブログがとても為になったので、私も少し書いてみようと思った次第です。

今までにも度々、日本酒輸入業者さんのお手伝いなどをしており、それなりに日本酒のことは本を読んだりネットで調べたりしていましたが、仕事にするとなると、お客さんに対する信頼性を得るために具体的な形で提示できる資格らしきものを取っておいた方が良いのではないか…とふと考えたのです。

そんなことを思いついたのが帰国の1ヶ月半ほど前。色々調べて、国際唎酒師の試験を受けることにしました。ちょうど帰国滞在期間中に受験できる日があったのと、フランス語で受験できるということで決めました。

国際唎酒師は日本語以外でのみ、受験できます。
英語で受ける方が大半のようですが、中国語受験者も多いようです(多分、前者の多くは日本人、後者は中国人?…と推察)。その他、フランス語、スペイン語、韓国語で受けられます。

流れとしては、公式テキストがあるのでそれを購入して自習。あとは受験。
受験申し込みと公式テキスト購入は、国際唎酒師(Sake Service Institute International)のHPからできます。
私はフランス語テキストを購入し、パリのアパートまで郵送してもらいました。EMS便(フランスに入るとクロノポストの取り扱い)で送っていただき、はやばや到着。
田舎暮らしなので、上京してパリのアパートで実際にテキストを手にしたのが試験日のちょうど1ヶ月前。

たしかネットで見た意見では「2度読めば受かる」と書いてあったなー、1ヶ月でなんとかなるだろ〜…とタカをくくっていたのですが、テキストを開いてみると歴史や原料についてなど、情報が意外と豊富。んん??と引っかかって、もう一度ブログを見直したら「最低2回は読んだ方が良い」の間違いでしたー!はは。

個人的には、日本酒の醸造過程や原料についてなど、興味があって本や雑誌を読み散らかしていたので、内容についてはそれほどハードルは高く感じませんでした。
言語については、ワインもフランス語で学んだ経験があるので大丈夫でした。ですが、英語で受けたらどうなのかは、ちょっとわかりません。(実は受験申し込み手続きの時に手間取って、うっかり英語受験で申し込んでしまい、焦った!事務局の方にはご迷惑をおかけしました。)
過去問が英語だけなので、それをやってみたときは、やはり解くのに時間がかかりました。
でも、自分が受ける言語のテキストを読んでいれば大丈夫だと思います。
一部記述があるので、そこは語学力がそれなりに必要になるでしょう。

準備としては、テキストを4回くらい読んで(3回目からちょっとうんざりしてきた)、国際唎酒師の過去問をやってみたり、唎酒師(こちらは日本語)の過去問をやってみたり。あと、テキストを手にするまでの間、日本酒サービス協会が出している100円ガイドブックシリーズKindle版を購入して読みました。公式テキストと比べると、もうちょっと大雑把ですが、内容はほぼ同じで、さらっと読めます。日本語で内容をつかんでおくのに便利です。

試験内容は、一次(酒類をはじめ飲食全般における基礎知識)、二次(日本酒に関する専門知識)、三次(日本酒のテイスティングを通じたセールスプロモーション策定およびサービス知識)とあり、各50分ずつ。(※ 2020年4月より変更になるようです。)
それぞれを7割以上正解すると合格です。

実際の試験問題は、過去問と同じものが出題されていて、過去問をやっていれば傾向はつかみやすい感じです。
数字もなるべく頭に入れておいて正解でした(酒粕に含まれるアルコール度数とか)。
一次試験の時、問題数を数えてみたら全部で40だったので、計算してみると12個間違えても良いってことじゃない?(7割正解しなければいけないので、逆に言うと3割まで間違えて大丈夫ということ)と思ったら、すごく気が楽に。ただ、記述形式のものはどのように採点されるのかわかりません。
ちなみに記述は、一つのことに対して三つ挙げよ、というものが多かったです。(例えば「酒造好適米の条件を三つ」とか、「兵庫県が酒造の地として有名になった理由を三つ」とか、「一升瓶をサービスするときに大事なことを三つ」とか。)

フランス語での受験でしたが、過去問と比較して、多分、他の言語でも内容は変わらないのではないかと思います。

私はテイスティングが一番不安でした。
フランス在住でなかなか日本酒を飲む機会がないし、タイプ別を意識して飲んだことがないということと、ワインを勉強していた時からテイスティングの語彙力に自信がないということで、この点でちょっと悩みました。
ちょうど2日前に唎酒師説明会があり、そのなかで日本酒タイプ4種類のテイスティングがあるというのでそちらに参加し、これは勉強になりました。
あとはテキストに出てくる具体例・語彙を参考に。
実際の試験では、香りを表現する問題の時、「野菜などの食べ物の名で表せ」と指示されて、これにはちょっと参った…。サンプルは二つあり、一つは薫酒で香りが立つものだったのでなんとかなりましたが、もう一つが醇酒で香りが平坦…。青っぽい爽やかな感じもあったので、内心で用意していた「青竹」を使おうと思ったのですが、青竹は食べ物じゃないし!結局、ハーブ系でかわしました。

そして、結果は2週間後ということで、つい昨日、メールで受け取りました。無事、合格。

2020年4月から内容が変更になるということなので、結局、この体験談が参考になるかどうかわかりませんが、まあ一例として。
説明会で聞きましたが、7割正解できれば合格なので(日本語の唎酒師もこの点は同じ)、それほど難しくはないけれど、落ちる人もいます。でもそういう人は「忙しくてテキストを読む時間がなかった」という場合が多いそうです。なので、テキストを読んで過去問をやっていれば大丈夫、という感じです。


内容にあまり関係ない写真ですが。
今回の一時帰国中に飲んだ日本酒の中で一番印象的だったお酒、玉櫻の熟成。
出汁を飲んでるみたいな味わいでした!
京都のよらむさんにて。

2016年12月23日金曜日

今日のワイン:Jean-Marc Brignot "Cuvée Marc" 2005

今日のワイン…というか、ドメーヌ・デ・ミロワールでの収穫中に飲んだワイン。

ドメーヌ・デ・ミロワールでは、収穫期間中、夜の食事と共にワインのテイスティングがよく行われるのですが、これがブラインドで…なかなか難しい!!
本格的で、グラスも黒。色当てから始まります。あるときなど、白だったのを、全員「赤」って言っちゃったり!(マセレーションだったから仕方ない?)。
いやあ〜、私なんか、普段「美味しい♡」とか「あんまり好きじゃない☆」とか言って飲んでるだけなんだなあーと思い知らせれましたよ…。

で、色々と飲んだ中で、特に印象に残っているのがこちら。
ジャン=マルク・ブリニョの「キュヴェ・マルク」2005年。
手伝いに来ていたフランス人が自分の秘蔵カーヴから持ってきてくれたもの。

ブライドでテイスティングを始めた時点で、「若い!」っていう感じ。まだ炭酸が残っていて(舌の上でプチプチはじける感じ)、何より揮発酸、アセテート(よく「マニュキュアのにおい」と言われるにおい)!!
…って、通常だったら「欠点」ですよねえ〜。ナチュラル・ワイン好きだと慣れっこなんだけど。SO2などの安定剤を施してない証拠でもあるから。でもこういうの、慣れちゃいけないのかなあ、本当は。

とにかく、その造りの率直さから、ワインの向こうの造り手さんに親しみを感じてしまったのです。
なんだか明るく優しく笑ってるような気がしました。
誰か知ってる人っぽいなあ…。

南?
結構タンニンあるし。
ラングドック地方とか、こういう造りの人、多いし。
でも酸がしっかりしてるなあ。

…で、出した答えは……忘れてしまいましたが…
「ラングドックのシラー」とか言ったかも??

どっこい、ジュラ地方、アルボワでした!
ガメイかな?
詳しいことはわからず。
キュヴェ名の由来然り。
(誰か佐渡に行ったらきいてきて〜。)

「乱暴なつくり方と感じる」という意見も出たけれど、私は「やっぱり天才肌だなあ」と改めて感心しました。(「天才」ではなく、あくまで「天才肌」ね。)頭をひねりにひねって悩んでこじれる段階を「えいやっ」っと無邪気に一足飛びに超えて、そしてそれで美味しいワインを造ってしまえるんだなあという感じ。まあ、本当はすごく悩みながら造られたのかもしれませんが…。

しかし10年以上経ってのこの揮発酸。リリース当時はどうだったのだろう?それこそすごかったのではないか??…と、色々と興味のつきないワインでした。

ところで、このワインを持ってきてくれた人は、昨年の収穫のときに私とこの造り手さんの話をしたことを思い出し、今回これを選んでくれたのだとか。収穫に行く日なんて打ち合わせてなかったのに同じ時期に一緒になれて、このワインも飲ませてもらえて…偶然って素晴らしいーーー!ありがとう!!!
…というわけで思い出深いワインです。

2016年12月15日木曜日

ジュラで収穫:Domaine des Miroires

だいぶ前の話になってしまいますが…
10月前半、収穫のお手伝いにジュラにも行ってきました。

実は昨年もお世話になったドメーヌ・デ・ミロワール。
日本人の鏡さんご夫妻がやっているドメーヌです。

昨年は暑さで収穫が思ったよりも前倒しになり、私は収穫初め頃の9月半ばにお邪魔しました。
今年もそんな気分でいたら…
いや、例年通りだったんですねー…。
ということで、こちらの勝手な思惑とズレてしまいました。
でもボジョレにも行ってたので、逆に重ならなくて良かった!
連絡を取りつつ調整し(というか、こちらのプライベートなスケジュールを了承してもらった)、収穫時期最後の方の10月初旬から半ばにかけての約一週間、受け入れて頂きました。

私が到着した日、気持ちよく晴れていて「この青空の下で収穫するのは気持ち良いだろうなー!!」と勇んで行ったら…蔵の中でマールの除梗をする日でした。
マールとは、ぶどうを絞った後の残りのことです。また、除梗とは、ぶどうの房の梗の部分を取り除くこと。
鏡さんのドメーヌでは、ぶどうをプレスした後、マールを除梗して保管し、年末に蒸留酒にしています。
マールの蒸留酒はアルコール度が高いので好き嫌いが別れるかもしれません。他のドメーヌのものを飲んだことがありますが、私は焼酎っぽくて好きです(異論は受け付けます)。個人的にはクリスマス・プディング(フランスであなくイギリスのものですが)と一緒に飲むとすごく合う!…と思っています。

で、マールの除梗に取りかかること数分、いきなり「さあ、おやつの時間ですよ〜!!!」
「???」と思っていたら…
プレスした後にでてくるムース!まさにおやつ。
自然の甘みがあってふんわりしてて、すくって舐める手が止まらない〜。

しかしオイシイお仕事ばっかりではありません。
翌朝、収穫に出かけてみたら、霧!!
さむっ!!
まだ10月初旬なのに、朝の気温は2度…。
畑の中でも先が見えないし!

収穫するぶどうが冷たい…。
そして、ぶどうの葉っぱに露がついて、手が濡れると余計に冷たい。
畑は北西に向いた斜面にあるので、なかなか日が射さない…。
っていうか、太陽が雲に隠れて、顔を出しそうで出さず…。
そして谷間のようになっている畑周辺は霧がなかなか晴れない…。

でも、低い温度のおかげで、熟したぶどうが保存されているわけですね。
少人数、それも私のような素人は収穫に時間がかかるので、これは「天候に恵まれた」というべきなのかな。

余談ですが、この日は週末だったため、狩猟をしている人たちがいたようです。狩猟犬の吠える声や、犬を呼ぶラッパの音が霧の中に響いて、なんかこういうのってすごくヨーロッパぽいなあ(「キャンディ・キャンディ」でアンソニーが落馬して死んだのはこんな日だったのかなぁーとか)…なんて頭の片隅で考えたり。
…と、犬の声が近づいてきたなと思ったら、畑のすぐそばに。
走ってきて、ぐるぐる回って、去っていった…。
そして、きかんぼうらしきこの犬ちゃん達は、ご主人の呼び戻しラッパを一向に介せず、なかなか帰らず、ご主人が手を焼いていたようでした。

畑の周辺で狩猟をしているというのも、すぐ上が森で、鹿が出るのです。
鏡さんの畑のぶどうも、鹿や鳥に食べられてしまうという被害にあっています。ネットを張り、ラジオを鳴らしっぱなしにしたり、時々爆竹を鳴らしたり…と色々な対策をとっていますが、完全に予防するのはなかなか難しいようです。

午前中は霧で凍えましたが、一日の収穫を終える頃には美しい夕焼け。
夕陽を浴びるシャルドネがきれいで見とれてしまったー。

今年は春から夏にかけて雨が多かったため、ベト病が流行ったそうですが、鏡さんのところは対応が迅速・適切だったようで、被害はかなり抑えられたみたいです。
それでも病気で実が乾燥してしまってカリカリな状態になっている房もあり、そういった部分は取り除いて収穫しながらも、上の写真のようにきれいな房ばかりの樹にあたるとすごく嬉しい。

収穫の合間に、そういった病気の話や畑の話などを聞かせていただけて勉強になります。単なる好奇心からの質問でも、いつも丁寧に真摯に答えてくださって、有り難いのと同時に、「やっぱり芯からワイン造りに取り組んでいる方なんだなあ」と感じます。
耕した畝。
色々な耕し方(馬、ウィンチなどを使う方法)
についても解説いただきました。
耕された土はモコモコ!
ぶどうだけではなく、他の植物や虫もここに生きているのを実感。

ちなみに、極力自然と共生する畑。
虫はもちろんですが、蛙がいたときにはさすがにびっくり!
野いちご(もう季節ではないので葉っぱだけ)を発見したり、畑の間に生える若々しい緑のたんぽぽの葉など、つい「美味しそう〜」と思ってしまったり。実際、畑の野草を摘んでお料理されることもあるとか。
手伝いに来ていたフランス人は、帰る前に畑の間できのこ狩りをしてました。

さて別の日、さらに気温が下がって、霜が…!
この寒さを予想していなかったため、着るものなどの準備がいまいちだった私。体調への打撃が内心不安だったのですが、意外と平気だったー!

と、寒さばかりを強調している感じになってしまいましたが、鏡さんのところの収穫は、個人的には実に楽しいのです。ご夫妻とは同世代なので、懐かしの音楽や映画の話、芸能ニュース、フランス生活のエピソード、共通の知人の近況などなど…話題が尽きず、ついついおしゃべりが弾んでしまいます。(手は動かしてます!!)
そして日本から来ている若い世代の方々と出会える幸運。
朝から夜遅くまでやることはいっぱいあって、特に男性は力仕事もあって大変ですが、お互いに冗談を言いながらの、笑い声の絶えない収穫です。

そんな感じで、摘んで食べて飲んで除梗して食べて飲んで…若者たちに気を使っていただき、助けられてラクさせてもらいつつ、いよいよ最終日!
「もうすぐ終わるぞー!」という笑顔
最後に摘んだのはサヴァニヤン

そして収穫終了ーーー!!
最後のぶどうを車に積んで、クラクションを鳴らしながら蔵まで帰ります。
この地域では、収穫を終えた車に花を飾り、クラクションを鳴らしながらぶどうを運ぶのが習慣なのだとか。
しかし、平日の昼間…この小さな村に人がいない!
結局、道すがら手(というか尻尾)をふってくれたのは犬が一匹だけ……
と、思ったらその飼い主さんもいて、ちょっと救われた気分。

しかし、収穫が終わっても、まだプレスとマールの除梗(と、その他諸々の仕事)が待っています。
スケジュール的に私はここまでしかお手伝いできませんでしたが、収穫の最後までいられたのは嬉しかったです。

ボジョレに行ったときに、マックスの話から、生産者さんたちが収穫期間中すごく神経を集中させているということを改めて感じましたが、鏡さんも同じでした。収穫だけでなく、ぶどうをプレスしたり、タンクから樽へ果汁を移したりと、同時進行の作業がいくつもあり、そのひとつひとつに気を配り、ミスのないように細心の注意を払い、でもやっぱり予想外のアクシデントが起こったり…心身ともにエネルギーの要る肝心な時期。「寝る間も惜しんで」とはまさにこのこと。
こんなに大事に造っているワインは、やっぱり大事に飲みたいなあ。 
私のような鈍くさい素人では技術的にはお手伝いできる範囲は限られているけれど、せめて足を引っ張らないように頑張りますー、できれば来年も!
中腹に見えるのが
ドメーヌ・デ・ミロワールの畑









2016年10月20日木曜日

今日のワイン:Domaine de la Grand' Cour "Clos de la Grand' Cour" 2015

というわけで、収穫のお手伝いの後、ジャン=ルイからワインをいただきました。
早速飲んでみたのが「クロ・ド・ラ・グランクール」。ドメーヌの全キュヴェの中のベーシックライン(多分)、フルーリーのワインです。
ヴィンテージは2015年。やっぱり暑かったんだなあ…という第一印象。ボジョレにしてはテクスチャーがやや濃いめで、アルコールの高さも感じました。そして、ちょっと「灼けた感じ」の苦み。

昨年は暑くてぶどうが熟すのが早かった年ですね。そして熟度も例年になく高かったようです。つまり、糖度が高く、アルコール度数も自然と上がり、タンニンも多め。ボジョレで、糖度が高いせいでなかなか発酵が始まらないということもあったらしい。
このヴィンテージは、ボジョレでもロワールでも、太陽の暑さ、豊満な面をもつワインが多いように感じます。「らしくない」と言うと語弊があると思いますが、おおまかに言ってボジョレやロワールのワインの「フルーティで軽め」なところが好きなので、その辺はいつもとちょっと違うな…とやはり思ってしまいます。

抜栓後にすぐグラスに注ぎ飲み始め、その後は二人だったのでゆっくり飲んで、3杯目くらいからは、最初に感じた太陽のパワフルさの影から小粒なベリーの風味が出てきました。そしてミネラル感も。
ちなみに品種はガメイ。

今の感じでは、アペリティフの一杯目にごくごく飲むというより、ボジョレ風に乾燥ソーセージでもつまみながら飲みたいイメージ。これからの季節、暖炉の前で…とかいいなあ。

2016年10月5日水曜日

2016年ボジョレ収穫:Domaine Guy Breton

一日おいて、ボジョレ滞在4日目。
週の後半は本格的な収穫に入りました。ジャン=ルイのドメーヌから少し離れたブルイィの畑は雹を逃れ、立派なぶどうが実っているとのことで、そちらは例年通り大人数チームを組んでの収穫。私たちはそちらには参加せず、マックスの畑へ。
マックスは通称で、本名はギィ・ブルトン。彼のモルゴン・ヴィエイユ・ヴィーニュの古いヴィンテージをラルスイユで飲ませてもらったことがあって、すごく美味しくて、私にとって彼のワインは「寝かせてその良さが引き出される」というイメージがあります。以前働いていたワイン屋の店主も、「Petit Max(プティ・マックス)」の10年近く経ったヴィンテージがめちゃくちゃ美味しかったという体験談をたまにお客さんに話していたっけ。私の中ではなんとなく一段高いところにいる造り手さん。

マックスのところには朝6時半集合!…早い!!とびっくりしたのですが(前回、前々回は8時開始でした)、結局7時に。それでも早い…と思っていましたが、ジャン=ルイのところは6時15分と言っていたので、ボジョレではそれが当たり前なのでしょう。
ドメーヌに着くと、マックスが買いぶどうを移動させている最中でした。これはヌーヴォー用なのだそう。後で聞いたところでは、ここ数日、彼らは朝4時くらいから仕事をしているのだとか…。7時で早いと言っていたら怒られますね。いや、笑われる?

ボジョレでクリュ(保護原産地呼称AOPで与えられる地区名)を得るには手摘みと決められているので、あちこちの畑で収穫チームの姿が見られました。最近では賃金が安いポーランド人の出稼ぎ労働者が増えているとのこと。
マックスの収穫チームは、通常ドメーヌで働いている人も含めて12人。タトゥーやピアスばりばりの女の子とか、ドレッドヘア君とか、迷彩柄パンツにDrマーチン・ブーツのアーミー風ファッションの男の子とか…なかなかの個性派集団。 なんとなく緊張しながら車に乗り込み、いざ収穫へ。


その日はマックスの収穫第一日目で、レニエの畑。
左手の丘がコート・ド・ブルイィ、
右手に建物が集まってみえるところがレニエの町
たっぷりした立派なぶどうがいっぱいなっていて、ジャン=ルイの雹被害の畑とのずいぶんな違いに驚きました。
収穫しながら選果するように言われましたが、トラックに積まれたものをもう一人がさらに選果。

私は慣れないので、いつも遅れとり、列の最後の方は他の人が助けてくれました。中には摘むのがすごーく早い男性がいて、私が列の半分くらいのところでもう終わっている。その人はもう40年近くボジョレで収穫をやっているのだとか。私もあと何年か続けたら、同じくらい早くとは言わないけれど、少しは近づけるかな?

9時ちょっとすぎ、ドメーヌに戻っていたマックスが再登場。お待ちかねのCasse-croûteです!
ここでもやはり、乾燥ソーセージやパテ、チーズ、ワイン。コーヒーもあったようですが、誰も手をつけず…。
畑に到着した頃はまだ涼しかったのですが、だんだんと太陽が照りつけ、暑い!男性は上半身裸になる人も。

1時を過ぎて一旦ドメーヌに戻り、お昼ごはん。収穫チームは先に食べ始めましたが、マックス初め、ドメーヌの人たちは引き続きバケツを洗ったり、収穫したブドウを冷蔵室へ運んだり…。私たちがコーヒーを飲む頃にやっとテーブルにつきました。
「収穫の間はそのことで頭がいっぱいになるんだ。寝ていても蔵の中のちょっとの物音が気になったりしてね」と。これは収穫を手伝った今までの生産者さんも同じでしたが、全身全霊込めている感じです。「これだから奥さんが嫌になって出て行っちゃったんだ」と笑っていましたが…たしかに家族の理解がないと難しい仕事かも。

午後、同じ畑へ戻り、再び収穫。
今度は2列ほどやったら休憩、を繰り返し、わりとラク。
そして、みんな、休憩のたびにビールやワインを飲む、飲む、飲む…!
そして、ワイヤレス・スピーカーを持ってきていたので、トラックからHipHop、パンクなどを大音量で流す…。
個人的には、好きではない音楽を聞かされるのは苦痛なのですが、この風変わりな、お祭り的な、リラックスした雰囲気の収穫は楽しい!
同年代の女性は、「ここの収穫はいいね!」「単なる労働になるのは嫌よ」と嬉しそう。「マックスに10年契約してもらおう!」と笑っていました。

6時前には終了し、ドメーヌへ戻ってアペリティフ。
マックスが彼のワインを色々と開けてくれて、なんと垂直テイスティングまで!
垂直テイスティングとは、同じキュヴェの違う年代のものをテイスティングするものです。
モルゴン・ヴィエイユ・ヴィーヌの2003年、2007年、2012年の三本立て!
2007年は少しパワーが落ちてきている感じがしましたが、2012年はフルーティで軽め、酸がすっきりとワインをスマートにさせている。
面白かったのは2003年。
私にとっては、まさに梅酒!!な味でした。
2003年は歴史的猛暑で、水不足もあり、ブドウが干上がっていたらしい。収穫も例年よりずっと早く、8月だったとか。「酸がなくて、すごく難しかった」と回顧するマックス。でも梅酒っぽいということは、酸が全然ないわけではないと感じたのですが…。私はすごく好きです!


収穫二日目はレニエの畑の続き。
到着した頃はまだ太陽がのぼりきっておらず、朝露がブドウの葉に残っていて、手がかじかむ…。
朝日がまぶしくなってきた…と思ったら、昨日と同じくCasse-croûteの頃には日差しがきつくなってきて、みんなTシャツ姿に。

午前中でレニエの畑が終わり、みんなでトラックに乗り込んで、モルゴンの畑へ移動。

こちらは高台にあり、急勾配。
ぶどうがいっぱいになったバケツを集めてまわる役の男の子が大変そう。バケツがいっぱいになってきた収穫人が「Seau!(ソー=バケツ)」と呼んでも、なかなか下りてこず、3、4人で口々に「Seau!」と叫んでからかったり。でも平坦なところでも「大変な役だなあ」と思っていたのに、この急勾配では…。容器を背負って集める場合もありますが、ここではバケツを手に持って上り下りだったので、余計にきつそう。腕力が要りますね。
一列終わって、集めて選果したものをトラックに積み込む
1時を過ぎて、列の途中で作業を中断、ドメーヌへ戻ってお昼ごはん。私は2時半過ぎのTGVでパリへ戻るため、 ささっと食べて、皆さんにお別れの挨拶をして出てきました。
参加期間がすごく短かったのが残念です。お別れのときに「また来年!」と言ってくれた人もいて、本当にまた来年来ようかな?と思いました。

雹被害のあった今年のボジョレ、逃れた畑もあり、必ずしも「ダメな年」というわけではないと思います。被害のあったドメーヌにとっては、たしかにかなり痛手です。それでも収穫して、工夫して(区画別キュヴェをなくし、まとめて醸造するとか、ブドウを買うとか)、頑張っています。

「ボジョレ」というとヌーヴォーのイメージが強いようですが、もっと醸造に時間をかけたものもあります。残念なことですが、ドメーヌ・ド・ラ・グランクールの人たちと話していたときに、ボジョレという地域はワイン産地としてあまり高く評価されていないというのが一般認識のようだ、ということを思い出しました。それでも、今まで収穫にたずさわったサヴォワやジュラに比べると、ワイン製造をもっとおしすすめてきた地域なのは間違いありません。それは、生産量を狙って工業的なワイン造りが発展してきたという悪い意味もあります。でも、「自然派ワインの父」と言われるジュール・ショヴェがいて、継承したマルセル・ラピエールがいて、今、自然派ワインをつくる人たちがたくさんいて、そういう人たちが仲良く日常で集まっていて… ボジョレという土地はやはりワインの大きな産地なんだなあ、と感じました。 のびのびとした雰囲気があり、家族的なつながりがあり、ワイン生産者でいることに対して肩肘張る必要がない感じ。(まあ実際はどうなのかわかりませんが…。)いいなぁ。

縁あって収穫に参加することができて、良い経験になりました。
パリからわりと近いし、また行きたい!

Great thanks to Aaron!!

2016年10月4日火曜日

2016年ボジョレ収穫:Domaine de la Grand' Cour

先々週(9月20日〜24日)、短期間でしたが、ボジョレへぶどうの収穫のお手伝いに行ってきました!

3年前、サヴォワ地方へ初めてぶどうの収穫へ行き、昨年はジュラ地方(ブログには載せていませんが)、そして今年はボジョレ。

サヴォワとジュラは、ワイン生産地として比較的マイナーな地方。生産量も他の産地より少ない。なぜそういう選択だったかというと、「収穫」という作業にも興味がありましたが、それよりもワインそのもの、そのワインをつくる生産者さんに惹かれたから、と言えるかもしれません。
今回は、ワイン屋で知り合ったアメリカ人の友達がボジョレに住んでいて、「一緒に収穫できるよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えてお邪魔してきました。彼はボジョレ・ワインについての本を執筆中。色々な生産者さんと交流し、たくさんのワインをテイスティングしているので、頼もしい。
正直にいって、個人的にボジョレのワインは以前はあまり得意ではありませんでしたが、いくつかの生産者さんのワインを知ってから「ボジョレ」という括りを超えて飲むようになりました。中でも、ミッシェル・ギニエ、イヴォン・メトラ、クリスチャン・ドュクルーが大好きです。
なので、今年の収穫は、特定のワイン生産者さんをピンポイントで訪問するのではなく、「地方」へ訪れるという感覚。

ボジョレまでは、パリからマコン・ロッシェという駅までTGV(フランスの新幹線)で約1時間40分、そこからバスで友達のアパートの住む村までバス。バス停には友達がスクーターで迎えにきてくれました。 アメリカの運転免許がフランスで通用しないということで、彼はボジョレの町をスクーターで走り回っています。私はその後ろに乗っけてもらい、まずはフルーリーの町の中心でお昼を食べ、そこからドメーヌ・ド・ラ・グランクールへ。
偶然ですが、パリのワイン仲間たちが大好きなドメーヌで、昨年は彼らのところに行くと必ずここのワインが出てきて飲んでました。
ドメーヌ主のジャン=ルイと連絡がつかず、直接行ってみたところ、ちょうど車に乗って収穫へ出発する間際でした。すごいタイミングーー!
手伝いに来た地元の二人の女性と同乗し、「シャンパーニュ」という区画の畑へ。

ドメーヌはフルーリーにあり、今年、周辺は雹の被害にあって大部分のぶどうが傷つけられ、収穫は激減。この日、例年なら20人ほどの収穫チームを組んでやるところを、総勢7、8人でした。ぶどうの木や葉にはやはり元気がない。「やせ細っている」といった印象。そして、果実もかなり少なく、全体的に小さめ。たまにしっかりしたきれいな房もあって、少しほっとしたり。結果、絶望的と予測していた量よりやや上回ったようです。
今回、一本あたりのぶどうの数が少ないので立ったりかがんだりが頻繁なためか、腰が痛くなってしまいました…。実は腰が痛くなったのは初めてです。ボジョレの木の仕立てが低いせいもあるかもしれません。
途中、小休憩をはさんで夕方5時半に終了。

ドメーヌに戻ると、他のボジョレの生産者さんたちも遊びに来ていて、ジャン=ルイが自分のワインの色々なキュヴェを振る舞ってくれました。しばらくして、10日間ほどカーボニック・マセレーションしていたぶどうをタンクからプレス機へ移す作業にとりかかりました。
しかしプレス機が故障…。結局その後、一度移したぶどうが酸化してしまう前にタンクへ戻したそうです。翌日、修理の人が来てくれたようですが、その人もこの時期はプレス機の故障で呼ばれることが多いらしい。考えてみれば、プレス機は一年でもこの時期しか使わないし、しかもフル稼働。ある生産者さんが「一週間使いっぱなしだよ」と言っていました。
ちなみにすでにタンクへ入っていたのは、南フランスから取り寄せたサンソーという品種。ラングドックの友達の畑を夏先に訪問したときに、雹被害で収穫が見込めないとわかっていたので、そこのぶどうを買うことを決めたそうです。ジャン=ルイとしては初めての品種。ボジョレではガメイ種だけですからね。新しい試み、ちょっぴり楽しみです。

翌朝、ドメーヌに7時半集合。この日はドメーヌを囲んでいる「クロ」という畑。 ジャン=ルイの友人が二人ほど加わったとはいえ、昨日と同じく少人数での収穫。やはりぶどうは少なめ。

10時頃、ジャン=ルイが車で乾燥ソーセージやパテ、チーズとワインを運んでくれて小休憩。わー、これが噂に聞いていたボジョレ収穫おきまりのcasse-croûte(カス・クルート)かあ!!…と内心ちょっぴり感動。今まで参加した収穫では、これはありませんでした。とはいえ、あまりお腹も空いていなかったし、太陽にあたって酔っぱらってしまいそうだったので控えめに。他の人たちは次々とつまみ、2杯、3杯と飲んでいました。元気!

お昼にドメーヌに戻ってご飯。ジャン=ルイと彼の娘さん、オフェリーが用意してくれました。いつも周りに気を使い、笑顔で大きな声で話すジャン=ルイが「キールにするかい?それとも白ワイン?」「昼ご飯は肉だよー!」「まだたくさんあるから、好きなだけとりな!」とみんなに声をかけ、楽しいひととき。前菜に出たトマトは庭でとれたものだそうで、真っ赤で甘くて美味しい。でも「これが今年最後のトマト。自家菜園も雹でやられたから」と肩をすくめるオフェリー。ちょっとせつない…。
お天気が良く、日陰のテラスで飲んで食べて、和やかな雰囲気で、あー気持ち良い!…って、あれ?何しに来たんだっけ?…と一瞬わからなくなったりして。

午後の収穫の途中、なるべく気をつけていたけれど…やっぱりやってしまった!はさみで指先を切ってしまいました。不器用と不注意は性格のせいだろうなあ、毎回やるんだ、これ…。畑の監督に来ていたジャン=ルイの息子さん、ジュスタンに「絆創膏ない?」と聞いてみたら、「んー、ここにはないなぁ…青いぶどうの汁をつけると消毒になるんだけど」と教えてくれました。なるほど、まだ熟していないぶどうの実は酸が多いので、それで殺菌できるんですねー。ぶどう生産者豆知識?

先日と同じく午後5時半頃、収穫を終え、少ないながらもいっぱいになったケースを積み上げ、一旦冷蔵貯蔵庫へ。
一日のお仕事が終わって、解散の前にみんなでアペリティフ。

っていうか、昨日からワイン飲んでソーセージとパテとチーズばっかり食べている気が…。

(つづく)







2016年9月30日金曜日

今日のワイン:François Dhumes "jeu de vin" 2015

一年以上ご無沙汰しておりました!

ワイン屋を辞め、業界からつかず離れず…という状態で暮らしております。
そしてたまーーーに、以前勤めていたワイン屋のお手伝いをさせてもらったりも。
でも基本、ブルターニュ暮らしです。

さて、今回復活したのは、どうしてもこれは!言っときたい!!というワインを久々に飲みまして。
…といっても約一ヶ月ほど前のことになりますが。

夏の日差しの強さが若干残る、9月初日。
段々と日が短くなっているとはいえ、まだサマータイム。遅い日暮れまでの時間、ボートで海へ出て浜辺でアペリティフ…という私たちの夏の定番をこの日も楽しみました。
そして、持って行ったのがフランソワ・デューム「ジュ・ド・ヴァン」2015年。
きれいな色!日にかざしてうっとり。

オーヴェルニュ地方で造られたガメイ種です。
オーヴェルニュはワインの生産地としてはあまり知られていませんが、山々の連なる地域で、ワインを造るのにはとても適していると思います。昔の火山地帯で、その地質がワインの味に影響しているのでしょうか、多くの場合、ミネラルが感じられ、個人的には大好きです。

そしてこのワインは!
ミネラルだけでなく、ウマミたっぷり!!
超絶美味し過ぎてもう「ノー・コメント」!!!

…って、ノー・コメントじゃあ話になりませんね。

敢えて言うなら「これはワインじゃない」。

以前、友達がうちに遊びにきたときに、自分の大好きな自然派ワインを出したら、「これ、美味しいね。でもワインじゃないわね」と言われたことがあります。その友達は、昔ワイン・バーをやっていたワイン好きな人ですが、クラッシックなワインの味に慣れている人でした。
つまり「美味しい」けれど、彼女の考える「ワイン」という規範にそぐわない、ということだったようです。
じゃあ「ワイン」って一体何なの?と、そのときの私は思いました。
たしかに自然派ワインは一般にイメージされている「ワイン」という枠に当てはまらないことがあります。それは普段は隠されようとしている個性的な面、揮発酸やアセテートのような「欠点」と言われる部分などが突出してしまっていたり、樽香がしなかったり(わざとらしい樽香を嫌う生産者も多いですし、樽で熟成されていなかったら当たり前のことですが)、色々な要素が原因となるでしょう。でも、それでもワインなのです。「ワインではない」と言ってしまうのは、飲む側の固定観念のせい、想像力不足のせいなのではないでしょうか。
だから「これはワインじゃない」と言われるのは、すごく嫌でした。

でも、このジュ・ド・ヴァンは、「これはもうワインじゃない!」と感じてしまいました。それは「ワインという枠を超えている!」という意味です。

「これはワインじゃない」かもしれない。
でもワインじゃなくったって良い。
カテゴリーなんてどうでも良い。
ワインという枠にわざわざ押し込める必要はない。
ただただ美味しい!!
それに尽きる。
だからもう「ワイン」じゃなくて「美味しい飲み物」と呼びたい!!

…ということを初めて考えさせられたワインでした。
(今までが考えなさ過ぎなのかもしれませんが…。)

ただ、やはり生きているものだから、その日そのときその場所で自分にとってはすごくすごく美味しかったけれど、別の機会ではまた違う顔をみせるかもしれません。
そういうところも含めて、やっぱりワインが好きなのです。

2015年6月29日月曜日

フランク・コーネリッセン試飲、覚え書き

ご無沙汰更新です!!

5月下旬の週末、パリのエージェントの試飲会がありました。ロンドンの自然派ワイン見本市からの帰りにパリに寄った生産者たちを集めて、Le Perchoir(ル・ペルショワール)という屋上カフェ・バーにて。お天気も良く、周りに視界をさえぎるビルもなく、空に近くて気持ちよかった!!

生産者は数人でしたが、その中で一番人だかりが絶えなかったのがフランク・コーネリッセンのスタンド。誠実な人柄で、質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれて、話を聞き入る人でいつもいっぱい。
試飲はムンジュベル2014年がメイン。区画違いのキュヴェが色々あります。それぞれ味が違うのですごい。(しかしメモがないので、どう違ったかいまいち覚えが…。)写真に写っていませんが、後ろのワインクーラーにロゼのススカルもありました。いつもより少し濃いめだったような。

実は前日に飲み過ぎて…あんまり万全じゃなかったので、どちらかというと生産者さんたちとのお話が楽しかった。

その中で、フランク・コーネリッセンが「太陽を当てれば良いってもんじゃない」と話していたのが印象深かったです。
日の光をいっぱい浴びると、糖度があがってタンニンも増えて…という単純な話ではなく、ぶどうが「焼けて」しまうのだそう。直接太陽に当てずに育てたブドウと太陽にさらされたブドウを見比べたとき、後者の方が色が濃いので「糖度が高く、熟している」と思い込みがちだけれど、実は糖度をはかってみると同じだったりするそうです。だったら、太陽から保護して、味がまろやかなブドウを作る方が良い、と。なるほど、緑茶も、例えば玉露なんかは日を当てないように布などをかぶせますもんねー(って、違う?)。なんだか目からウロコでしたー。

さて、突然の久々更新のうえに私事でナンですが、お店を6月初めに辞めました!
生活拠点をパリからブルターニュへ移すことになりました。
これからプロとしてどうワインに関わっていけるかはわかりません。とりあえずブラブラしようかな、と。もしかしたらこの世界と全くの無縁になってしまうかもしれません。でも好きな以上は、これからも飲み続けるでしょうし(笑)、試飲会に参加したり、生産者さんを訪問したり収穫のお手伝いにいったりできれば良いなーと思ってます。
そういうラフなスタンスで、もしもまた更新するときがあれば、どうぞよろしくです!

2014年7月27日日曜日

今日のワイン : Claude Courtois "Un petit coin de Sologne" 2013

またまた更新サボってしまいました。

先週末はまたオーヴェルニュに行ってみたりしてたのですが、まあそのことは書けたら後々…(でも写真もほとんどないし面白くないでしょう、多分…というのが取り敢えず書かないでいる理由)。

ところで、久々に胸にぐっときた!ワインがこれです。
クロード・クルトワ「アン・プティ・コワン・ド・ソローニュ」2013年。
先週までヴァカンスにでていた店主が、いくつかのドメーヌ訪問をしてきたらしいのですが、そのうちの一つがクロードのところ。クロードには6月後半にモントルイユの「アミティエ・リ」というワイン・バーであった試飲会にて再会し、そのときに訪問を決めたみたいです。本当は私も一緒に行きたかったのに〜〜。店主が旅行日程を変更したせいで同行できなかったのでした…。(あーもう、本当に店主の予定は当てにならないんです!!)

で、店主が訪問の際に直接ワインを買い付けてきて、これもその中の一つ。昨日、棚に並んでいるのをみて、もう「あ、これ飲みたい!今日飲もう!」とピンときてしまいました。

ヴァカンスから帰ったばかりだというのに、また私に店番を任せて友達のところへ遊びにでかけてしまった店主に(←恨み節)これがどういうワインか聞く機会がなく、データゼロです。

最初、何の品種か全然わかりませんでした。でも、キラキラしたこの酸が美味しい!すっきりしていながら、底にちょっぴりねっとりとした雰囲気もあり。柑橘系のフルーティさも。少々ガスあり。

いや、そういうことよりも、なんかねえ、エネルギーが伝わってくる感じがしたのです。疲れてぐったりした心と体に染み入る…。
クロードの、あのいかにも働き者という感じの大きな体と、やさしく包み込むような話し方をふと思い出してしまいました。

アルコール度数9,98%(細かい!)と低めで、ぐいぐい飲んでも大丈夫(比較的)。

余談ですが、クロードは今年の初め頃、インポーターさんに招待されて初めて日本へ行き、とてもとても気に入って、フランスへ帰る飛行機の中で泣いたと言っていました。

さて、ワインの方は、時間がたって「これはソーヴィニヨンだな」と思いました。多分そうです。というかほぼ確信。土と干し草のような風味がね。

そして、塩っぽさが出て来て、控えめながら感じられる柑橘系の風味と相まって…「これはポカリXXXX!」。うーん、やっぱり体に吸収されやすく体に良いワインなんじゃない?

お店には一体あと何本残っているのだろう…。買っておかなくちゃ!
今日は休みだけど、勝手にシャッター開けて買ってきちゃおうかな?

2014年7月13日日曜日

サッカーの2014年ワールドカップ

今夜決勝戦のサッカーワールドカップ。フランスはベスト16で終わったので、本当にサッカー好きな人だけ見てる感じでしょうか?

フランスの試合の日は、TVを設置してサッカー中継しているカフェやレストランに人があふれていたようです。逆にTVのないところはガラガラ。こういう日は人気レストランでもドタキャンとかあるんでしょうね。

しかし、個人的にはフランスがあまり勝ち進まなくてホッとしています。
まず、サッカー大好きの店主からいきなり店番頼まれる心配なくなったし☆
今回はたまたまフランスの試合が私の出勤日だったので、彼は心おきなく当然のように欠勤していましたが。

まあ、フランスの試合の間はお客さんも来ないだろうなーと予想はしていました。いやしかし、これが意外に、サッカーの試合があるというのを全く知らない人もいたのです。こういうの関係ないっていう人もいるのは、まあ当たり前なのことなのですけどね。
当日、お客さんとの世間話で「サッカーの試合があるから、今夜はヒマだと思うんだ〜」と言うと、「え?そうなの?」と聞き返されたることもしばしば。また、試合開始直前に店主のお父様から電話があり、「彼は今ここにはいませんよ、TVの前にいると思いますよ〜」と言ったら、「あれ?サッカーの試合があるの?じゃあわざと携帯に電話して邪魔するとしよう〜♪」という返事…。おちゃめな人。
フランスがナイジェリア相手に戦っていたときには、ゴールを決めた直後に電話が鳴り…何かと思えば「美味しいワインを見つけたので試飲しませんか?」という常連さんからの業務的な連絡。試合見てないのね、あなた。

そういう私も店番している間、試合は見られませんでした。外からはTV観戦中の人たちの歓声が聞こえ、そのトーンからどうも好機があったらしいのは推測できたのものの、実際どうなったのかがわからず、なんだかもどかしい。音は聞こえるけど見えない花火みたいだ…。
なので、自分のiPhoneで、ニュースサイト速報で追ってみました。多少の時間差はあったものの、どういう経緯になったかはわかりました。で、ナイジェリア戦では、ゴールのたび(計2ゴール)に「退屈だー!」「客がこない!」と店主へ嫌がらせSMSを送ってみた。でも、彼は電話など見るヒマもなかったことでしょう。全く嫌がらせになってない…。

フランスがドイツに負けた翌日、店主がなかなか出勤してこないので「そんなにショックだったのか!?」とちょっと心配してしまいました。実はサッカーのことよりも、大口の入荷と配達があったせいで肩をこわし、痛くて眠れなかったのが辛かったらしい。それもまた心配ではあるのですが、「さすがにそこまでサッカー馬鹿ではなかっか」とある意味ではちょっとホッとしてしまった。

それにしても、サッカー観戦というと、やはりピザとビールが定番なのでしょうか?あまりワインは売れなかった気がします。これで優勝とかしたら、シャンパーニュが売れたのかも?

こういうイベントって経済に影響しまくりです。

どちらにしても、店主は先週からさっさと夏休みに出てしまったので、フランスが勝っていても私の出勤日には影響なかったのかな。

パリはそろそろ静かです。

2014年5月31日土曜日

今日のワイン : Pierre Beauger "Vin à la noix"

5月ももう終わりですね。前半にバタバタしたので、ちょっと疲れ気味、ブログの更新もすっかり滞ってしまいました。(…って、いつものことですが……。)

そんな今日この頃、「美味しい〜!」というワインはあっても「それについてどうしても何か言いたい!」というほど心を動かされたわけでもなかった、というのも更新に至らなかった一因。

でも!今日は!!
これは本当にすごい特殊で貴重なワインなので、一言書き留めておきたい!のです。

ピエール・ボジェの「ヴァン・ア・ラ・ノワ」。

昨日、色々と入荷があり、その中にまじっていたのがオーヴェルニュからピエール・ボジェのワイン。フランスは今週、木曜日が祝日で、金曜日に橋をかけ(飛び石連休になるとき、間に休みをとることをフランス語表現でそう言います)出かけるパリジャンが多かったようで、静かな金曜日の夜。閉店近く、夫がお店に遊びに来たので、店主が「じゃあ何か飲もうか?」と提案してくれました。「今日届いたものの中からがいいな〜」とにおわせたら、ちゃんとわかってくれてこれを出してくれたのでした!(多分、店主は自分も飲みたかったのだと思いますが。)

マルセイユの試飲会「ラ・ルミーズ」で既に試飲したのですが、そのときは説明を聞きつつも「?」な感じでした。
たしか胡桃を漬け込んで寝かせたのだとか…。
あまり詳細を聞かなかった。

ベースはガメイ種の赤ワインらしい。
「生の胡桃を入れたのかな?」「多分…」「アルコール13度って書いてあるけど、胡桃がワインを吸収して濃縮されてないかな?それとも逆に胡桃から水分出てるとか?」「でもどのくらいの量の胡桃を入れたんだろう?」「ベースのワインはどうして白じゃなくて赤?」「うーん、どうしてだろ?」「そもそもなんで胡桃を入れようと思ったんだろ?」……
3人で話し合いながら疑問が次々と浮かんでくる。
ヴィンテージも、「La VaN 01」という表記はあるけれど、それが2001年を意味するのかどうか?「私は『ヴァン・ア・ラ・ノワ最初の年』っていう意味じゃないかと思う」と言ったら、店主と夫に「ピエールはこれをまだ2年目、3年目と続けてやるつもりってこと?」と反論され…うーん、さすがにそれはないか?
(ピエールにメールで聞いてみようかな?)
ボトルのサイズも、ハーフボトルかマグナムしかないというのも謎。
でも、かなり濃厚なので、3人でもハーフボトルでちょうどいいぐらいだったかも。
瓶の底の方は澱でかなり色が濃く、「これって開栓前に振るべきだった?」とまたまた疑問を抱きつつ、味の詰まった最後のグラスも美味しかった。
あきらかに胡桃、ちょっとヴァン・ジョーヌのスパイシーさに通じるようなところあり、しかしなんとなく梅酒のような風味もあり。
店主がたまたま買って冷蔵庫に入れていたチーズ、ボーフォールを出してくれて、これがつまみによく合いました。「ヴュー・コンテだったらもっと合うかも」…って、すっかりヴァン・ジョーヌ路線ですけど。

実は5月半ば、ピエール・ボジェの蔵を訪問する機会に恵まれ、それは私としては胸に染み入る体験でした。それについてブログに書こうか書くまいか迷っているのですが…そのうち書きたい…かも……。

追記:ちなみに一本しか入らなかったこれのマグナムボトル、今朝、早速買われてしまった…。買っていかれたのは、常連さんだけど、ピエール・ボジェとかあんまり関係なく、ただナチュラル・ワインが好きな、お店のお向かいに住むマダム。70歳の誕生日に特別なワインが欲しいと思ってたところ…とかなんとか言っていたような。店主が「すっごく高いんですよ」とか、やんわりと買わない方向へもっていこうとしていたようだけど、結局即買いされてしまった。そりゃあ目につくレジ横に堂々と置いてたら気になるわなー。でもあのマダムに買われたのだったら個人的にはなんとなく納得いく…。ハーフボトルはまだありますよーー。

2014年5月11日日曜日

L'Arsouille ランチ再訪

(前回の続きです。)

「明日の昼ならクリスがいるよ」と言われ、結局翌日、ランチの時間に再訪。
クリスに会いたかったし、せっかくだから席があいていればランチも食べて行こう…と12時半頃に入ってみたら、まだガラガラでした。レンヌもパリと同じく、みんな1時くらいからお昼を食べるのかな?
バーカウンターにロワール地方の生産者ロラン・ルブレッドが来ていて、試飲用に持ってきた新しいワイン「ラ・ソーヴィニヨンヌ」を開けたところでした。クリスに誘われ、私たちもご一緒することに。
品種はソーヴィニヨン・ブランで、マセレーション(果皮を漬け込む製法)した白。色合いは濃いめで辛口。ロランが「お宅の店にも卸したよ」というので、また飲める!と何となく安心。(ちなみに写真はうちの店内で撮ったものです。)

クリスはランチの準備でキッチンに入り、鴨の胸肉の燻製スライスをつまみに出してくれました。少しタンニンのあるこの白に意外と合う。ロランとお喋りしながら飲んでいたら、段々とお客さんが入ってきました。バーカウンターも埋まってきて、サマンタに「移動してくれない?」と促されてキッチンへ退散。クリスと話しながらキッチンのカウンターで飲める特権!しかし、狭いキッチンに3人、それもそのうちの2人は図体のでかい男(失礼!)なので、邪魔だっただろうなあ。でも多分いつものことで、他のキッチンの人たちもサマンタも気にしていないみたい。

次々と注文をこなしていくクリスの手際に見とれつつのんびり飲んでいる私たちの背後では、ホールは超満員らしく呼び鈴が鳴っても皿をとりにこれないサマンタが時々「無理!」と答えている。そんな忙しい合間にも出してくれたのが、セバスチャン・ボビネの「レ・グリュッシュ」2011年。最初ブラインドで出された他のシュナン種の白を、ロランもクリスもあまり気に入らなかったようで、飲み切らないうちにクリスが新しく出してきたのがこれ。ロワールの生産者、クリスチャン・ヴニエにもらっという、どでかいバターの塊と。
ソミュールの白、品種はシュナン。スッキリしているけれど平らではなく、底にミネラルがある感じ。ロランも納得。

お腹が空いてきて、ランチの注文が落ち着いたら何か頼ませてもらおう…と思っていたら!突然ラヴィオリのスープ・ボウルが目の前に差し出されました。クリスったら何気なく私たちの分をちゃんと作ってくれていた!そしてその後、セヴィーチェ、ラングスティーンと、次々続く!
スパイシーなセヴィーチェでした。
千切りの白い野菜は根セロリ。

ラングスティーヌ大好き!
赤いのは乾燥ビーツ。
クリスのセンスでインプロビゼーションで作ってくれたみたい。うわーん、すごい!嬉しい!…と満足していたら、更にもう一皿!
メルルーサの切り身を皮の方からだけ焼いたもの。良い火の通り具合!乾燥トマトと一緒に。

ワインは、またまたクリスからのブラインド。ミネラリティから、フランク・コーネリッセン?をちょっと思い出したけれど、あの独特の苦味はないし、フランスのワインだと言われ、みんな口をそろえて「オーヴェルニュのガメイでしょ」と。ところが!ボジョレでした。瓶を見せてもらってないのですが、イヴォン・メトラのボジョレ・ヴィラージュらしい。うーん、このミネラリティがすごい。タンニンも軽いので魚に合います。

気がつけばホールのお客さんはみんな帰ってしまっていて、ランチタイム終了。クリスがスタッフのまかない用メルルーサを焼き始めたところへ、メラニーもやってきました。天気が良いのでテラス(っていうか路上…)で食べようと、スタッフたちがテーブルをセットし、私たちもグラスを片手に移動。
クリスは全部カラフしてブラインドで出してくるので、瓶は見ていないのですが、ここで出てきたのはギィ・ブルトン(ボジョレの造り手)らしい。
なんとデザートまで出してくれました!
苺とチョコレートムース。

夫がカラフを見て「これ、マグナム(1,5リットルのボトル)?量が多いみたいだけど?」と言うと、クリスからは「ん?普通のボトル」という返事。「え?マグナムじゃないの?」ともう一度聞くと、「俺にとっての普通ボトルってマグナムのことだもん!」と…。なるほど…お見それいたしました。

そういえば昨年、10周年を記念してイベントをやったらしいのですが、そのときのコピーが「10のワイン生産者、1000のマグナム」だったのです。
1000まではいかなかったようだけど、相当な数のマグナムを開けたらしい。ありえな〜い!!でもクリスならありえる…。

やがて「サマンタにこれじゃないキュヴェを出すように言ったのにな。これは若過ぎる!」と不満気なクリスは「夜になったら美味しくなってるよ」とカラフを店内に引っ込め、別のものを持ってきました。
同じくギィ・ブルトンで、モルゴン、ヴィエイユ・ヴィーニュ2007年。これに比べればたしかに前のはかなり若かったかも。今度のはタンニンがずっとこなれてる。

クリスの友人が数人、通りかかって仲間に加わり、ワイン飲みはまだまだ続く!太陽がさんさんと降り注ぐ下、まったりと。

雑談の中でもイエロー・ページにラルスイユの電話番号と住所を載せた話が面白かった。
クリスは載せたくなかったらしいけど、とにかく載せることになって、でもレストランの項目には入れないでくれ、「ミニ・ゴルフ」にしてくれ、と頼んだらしい。その結果、レストランとして載ってはいるけれど…
ミニ・ゴルフも併記。
…って、ラルスイユにミニ・ゴルフないし!どこからそんな発想が???
お、おかしい〜〜。これ見るたびに笑ってしまう!
さすがクリスだ〜〜!!

続いて、再びロランの「ラ・ソーヴィニヨンヌ」。今度はカラフして。
のっぽなきれいなカラフ。
南米のおみやげなんだとか。
クリスは「このワインについて何が良いと言えるかわからないんだ」と手厳しい意見でロランに詰め寄っていましたが…。マセレーションが流行っぽいから嫌なのかな??私は結構好きだけど。カラフしたら少しスパイシーさが出て、また違った味わいなのも良い。

しかし、人数が多く、普通サイズ(一般人にとっての)ではすぐ一本空いてしまった。で、お次はアンドレア・カレックの「ブラン」2008年。
カラフの隣りの濃い色のグラスは澱!
この細かい澱をちょっと味わってみたけど、意外と美味しかったです。でも飲むものではないですね…。ワイン自体は、時間を経て、多分だいぶ落ち着いたのだろうと思いますが、パイナップルやココナッツのような華やかなフレーバーが溶け込んでいて美味しい。初夏のような日差しの中で飲むのに最高〜!

で、気づけばもう午後6時過ぎ!待ち合わせがあったので、フラフラとレンヌの街中へ繰り出し、夫の友達と合流。その後、結局またラルスイユへ逆戻り。
テラスではまだまだ飲み会が続いていた…。クリス、夜の準備は大丈夫なのかな??
…と横目で心配しつつも、こちらも友達と4人でもう1本。昨夜も飲んだパトリック・ブージュの「フェステジャー」、でも今度は白。甘みがあり、飲みやすい。でもこれだけ飲んだ後では、2杯目くらいからこの甘みにちょっと疲れました。まあ美味しかったんですけどね。ロゼの方が好きかな。

夜のTGVでパリへ帰らなければならなかったので、8時過ぎにラルスイユを後にしました。幸せな気分のままパリ帰着。

あ〜さすがに少し酔っ払った〜、でも楽しかった〜!ラルスイユ、大好き!!今度はいつ行けるかなあ?