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2014年7月13日日曜日

サッカーの2014年ワールドカップ

今夜決勝戦のサッカーワールドカップ。フランスはベスト16で終わったので、本当にサッカー好きな人だけ見てる感じでしょうか?

フランスの試合の日は、TVを設置してサッカー中継しているカフェやレストランに人があふれていたようです。逆にTVのないところはガラガラ。こういう日は人気レストランでもドタキャンとかあるんでしょうね。

しかし、個人的にはフランスがあまり勝ち進まなくてホッとしています。
まず、サッカー大好きの店主からいきなり店番頼まれる心配なくなったし☆
今回はたまたまフランスの試合が私の出勤日だったので、彼は心おきなく当然のように欠勤していましたが。

まあ、フランスの試合の間はお客さんも来ないだろうなーと予想はしていました。いやしかし、これが意外に、サッカーの試合があるというのを全く知らない人もいたのです。こういうの関係ないっていう人もいるのは、まあ当たり前なのことなのですけどね。
当日、お客さんとの世間話で「サッカーの試合があるから、今夜はヒマだと思うんだ〜」と言うと、「え?そうなの?」と聞き返されたることもしばしば。また、試合開始直前に店主のお父様から電話があり、「彼は今ここにはいませんよ、TVの前にいると思いますよ〜」と言ったら、「あれ?サッカーの試合があるの?じゃあわざと携帯に電話して邪魔するとしよう〜♪」という返事…。おちゃめな人。
フランスがナイジェリア相手に戦っていたときには、ゴールを決めた直後に電話が鳴り…何かと思えば「美味しいワインを見つけたので試飲しませんか?」という常連さんからの業務的な連絡。試合見てないのね、あなた。

そういう私も店番している間、試合は見られませんでした。外からはTV観戦中の人たちの歓声が聞こえ、そのトーンからどうも好機があったらしいのは推測できたのものの、実際どうなったのかがわからず、なんだかもどかしい。音は聞こえるけど見えない花火みたいだ…。
なので、自分のiPhoneで、ニュースサイト速報で追ってみました。多少の時間差はあったものの、どういう経緯になったかはわかりました。で、ナイジェリア戦では、ゴールのたび(計2ゴール)に「退屈だー!」「客がこない!」と店主へ嫌がらせSMSを送ってみた。でも、彼は電話など見るヒマもなかったことでしょう。全く嫌がらせになってない…。

フランスがドイツに負けた翌日、店主がなかなか出勤してこないので「そんなにショックだったのか!?」とちょっと心配してしまいました。実はサッカーのことよりも、大口の入荷と配達があったせいで肩をこわし、痛くて眠れなかったのが辛かったらしい。それもまた心配ではあるのですが、「さすがにそこまでサッカー馬鹿ではなかっか」とある意味ではちょっとホッとしてしまった。

それにしても、サッカー観戦というと、やはりピザとビールが定番なのでしょうか?あまりワインは売れなかった気がします。これで優勝とかしたら、シャンパーニュが売れたのかも?

こういうイベントって経済に影響しまくりです。

どちらにしても、店主は先週からさっさと夏休みに出てしまったので、フランスが勝っていても私の出勤日には影響なかったのかな。

パリはそろそろ静かです。

2012年12月25日火曜日

クリスマス・イヴのディナー、甘口ワインとシャンパーニュ

フランスでは、12月も半ばを過ぎると、いよいよ本格的にクリスマスの準備が始まります。街中のところどころにイルミネーションが飾られ、窓際にサンタの人形などをデコレーションしているアパートもたくさんあって、クリスマスを待つ楽しい雰囲気いっぱい。

フランスは元来カトリックの国なので、クリスマス(フランス語では「ノエル」)は大事なイベント。クリスマス・イヴのディナーには集まった家族でテーブルを囲みます。
私はフランス人家庭のイヴのディナーに招待されたことがないのですが(今までクリスマス時期は仕事を休めず、夫の実家まで行けたためしがない)、一般的には、前菜に生牡蠣やスモーク・サーモン、またはフォワ・グラなど、メインには去勢していない大きな雄鶏やホロホロ鳥などの鳥系ロースト、その後にチーズ、デザートにビュッシュ・ド・ノエル…というのが定番コースのようです。

そして、そんな特別ディナーにはコースのそれぞれに合ったワインを一種類ずつ選びます。
お店でワインをおすすめするとき、食事の内容をお伺いしてそれに合うものを選ぶのですが、クリスマス前は、イヴのディナー用に普段とちょっと違ったワインをお求めになられることが多いので、こちらにとってもなかなか面白い時期です。

特に、普段はおすすめすることが少ないのにこの時期によく出るのが、甘口ワイン。

王道として、フォワ・グラには白の甘口ワインと言われています。中でもボルドーの貴腐ワイン、ソーテルヌが有名ですが、その他にはジュランソンやアルザス地方のヴァンダンジュ・タルデイヴ(遅摘みの超ブドウで作られる甘口ワイン)、ヴァン・ドゥー・ナチュレル(ワイン醸造中に度数の高いアルコールを投入して発酵を途中で止め、ブドウの糖分を残した甘口ワイン)や香り高いミュスカなどもあります。
でも、「甘いワインは嫌いだから、辛口でフォワ・グラに合うものが欲しい」と言う人も結構います。赤だったら、タンニンがたっぷりのフランス南西地方の濃いワイン(マディランやカオール)を合わせるのも良いでしょう。

また、デザートにもやはり甘口ワイン。特にチョコレート系のデザートは、カカオの渋みもあるので、赤の甘口ワインがおすすめです。赤の甘口ワインは種類が限られてしまいますが、フランスでは、ルシヨン地方のスペイン国境に近いバニュルス、リヴサルト、モリー、南ローヌ地方のラストーといった地域のものがあります。

そして、やはり欠かせないのがシャンパーニュ。「お祝いごと=シャンパーニュ」というイメージがありますが、やはり泡ものは「はじける気分」にぴったりというか、華やかな雰囲気を添え、気分が盛り上がりますよね。

うちのお店にも、クリスマスと年越しのパーティーに向け、シャンパーニュがたくさん入荷しました。
小規模生産者のコント・ユーグ・ド・ラ・ブルドネのシャンパーニュも、通常はお店においていない上級キュヴェやマグナム(1,5リットルの大瓶)が入荷。生産者さん自ら配達にこられ、特別キュヴェのブラン・ド・ノワールを飲ませてくれました!


ブラン・ド・ノワールとは、赤品種のブドウ(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)からつくられたシャンパーニュのこと。対してブラン・ド・ブランとは、白品種(シャルドネ)だけでつくられたものです。
そして、これはノン・ドゼ。大部分のシャンパーニュでは、最後にリキュールを加えて酸っぱさを調整しますが、ノン・ドゼとはそのリキュールを加えていないものです。なので、後口もさっぱりすっきりした仕上がり。

試飲を始めたところにたまたま店主の友達が何人か来店し、わいわいとミニ宴会状態となり、生産者さんがもう一本、グランド・レゼルヴも開けてくれました!

飲み比べてみると面白い。

「シャンパーニュ」と一口に言っても、ピンからキリまであり、多種多様。
私は特別にシャンパーニュが好きというわけではなく…というか、逆に、リキュールを加えたものは後味がべたつくことがあり、シャンパーニュはあまり好きではありません。(値段のことは言わずもがな…。)
でも、リキュールを加えたり加えなかったり、ヴィンテージの違うワインをブレンドしたり…と作り方が特殊なシャンパーニュ、なかなか奥が深いのかもしれません。

2012年11月30日金曜日

ボジョレ・ヌーヴォー2012

もう12月に突入してしまいますが、11月の一大イベント、ボジョレ・ヌーヴォーのことを。

毎年、11月第3木曜日にボジョレ・ヌーヴォーが解禁になります。
ずーっと昔、ワインに興味がなかった頃、「解禁」ということは、それまで「禁じられている」わけだから、誰も飲んだことがないものだろう…と漠然と思っていましたが、プロの人たちはそのずっと前に試飲しています(ちょっと考えれば当たり前のことですが…)。うちのお店では、10月末頃に生産者さんが何人かサンプルを持ってきて、店主が試飲したようです。そのなかで今年入荷したのは二種類だけでした。去年、さんざん注文しまくってあり余ったことに懲りたのかも…?

お店に入荷したのは、今回新たにコンタクトのあったレミ・デュフェートルという生産者のものと、去年もヌーヴォーの取り扱いがあったフランス・ゴンザルヴェスという女性の生産者のもの。

実はフランス・ゴンザルヴェスの去年のヌーヴォー、お店にまだ在庫があるのです…。そこで、「良い機会」と、飲み比べてみました。
左が2011年、右が2012年。ほぼ同じラベルです。
イラストの中の飛んでる瓶に、小さくヴィンテージが記入されています。
去年の方が、少し丸みがありました。今年のは、もっと軽くてフルーティ。

ボジョレと同時に、フランス南西部ルシヨン地方の新酒も入荷しました。
フラール・ルージュ(ジャン=フランソワ・ニック)の「オクトーブル」と、ドメーヌ・レオニン(ステファン・モラン)の「ケ・パサ?」。どちらも同生産者から毎年新酒として出てくるキュヴェ。前者は、タンニンがいつもより少し強め、骨太な新酒。後者はフルーティで、マセラシオン・カーボニック特有のさわやかな香り。どちらもやっぱり若いので、カラフに移して開かせてあげると美味しいです。

さて、解禁前日の水曜の夜、またまたケヴィンのビストロ「オトゥール・ダン・ヴェール」にお邪魔して、すっかり長居をしてしまって零時が過ぎ、「じゃ、飲もうかー」と、その場にいた人たちで今年のボジョレ・ヌーヴォーを開けました。ケヴィンのところには、ラファエル・シャンピエという生産者のものもあり、みんなで3種類を飲み比べました。個人的には、フランス・ゴンザルヴェスのヌーヴォーが果実味があって少し甘みも感じ、一番良かったです。

そして、翌週の火曜、お稽古仲間(太極拳をやっています)でレッスン後にボジョレ・ヌーヴォー大会。私は先生に頼まれてフランス・ゴンザルヴェスのヌーヴォーと、乾燥ソーセージ、パテを担当。その他、それぞれがチーズやパンなどを持ち寄り、いかにも「ボジョレ」らしい楽しいひとときを過ごしました。

社交辞令かどうかわかりませんが、「このボジョレ・ヌーヴォー、おいしいね!」とみんなに言われました。

「ボジョレ・ヌーヴォーは不味い」と公言してはばからないフランス人が多いのですが、なんとなくフランス人らしいあまのじゃく的な態度でそう言っているような気もしつつ、そういう人たちは美味しいボジョレ・ヌーヴォーを求めていないのではないか…と思ってしまいます。もちろん、ひとそれぞれ好みというものがあるので一概には言えません。でも、個性の違うボジョレ・ヌーヴォーたちをひとつのカテゴリーにくくって「不味い」と一刀両断するのは了見が狭いなあ…とつい不満に思ってしまうワイン屋なのでした。

2012年6月25日月曜日

サッカーとお店

サッカーのユーロカップが盛り上がってるようですが(うちにTVがないので私は見てません)、フランスチームはこのあいだの土曜日に負けてしまったようですね。新聞にはその関連の話がいっぱい。そんなにおおごとか??と思ってしまいますが、やっぱりそれが関心の的という人は沢山いるのでしょうね。

ユーロカップの第一戦目の日は、お店の上のアパートから、通りに響き渡るほどの叫び声が聞こえ、何事か!?と思ったりしました。単にそこの住人がサッカーの試合を見て興奮してるだけでした…。
かくいううちの店主もサッカーファンらしい。

先々週のある日、お休みだったのでぐだぐだしていたら店主から電話が。「明日の午後、店番お願いしたいんだけど?」とのこと。何かと思えば「サッカーの試合を見たい」だって…。
まあ別にいいよ〜〜私は見ないし…ゆっくり観戦してくださーい、ってことでOKしました。

フランス国内リーグやヨーロッパリーグなどではそれほどでもないですが、4年に一度のワールドカップ、それもフランスが勝ち進んだりすると、街中も人通りや車が目に見えて少なくなります。みんな自宅や友人宅、大画面のあるカフェなどに集まって観戦。一種のお祭りですもんね。

店番を替わった日、レストランの人が買い出しに来たので、「今夜はサッカーの試合があるけど、予約の状況はどう?」と聞いてみたら、「ほぼ満席だよー。うちの客足は、サッカーの試合はあんまり関係ないね」とのこと。そして、「サッカーより、もっと影響があったのは、大統領選決選投票前のテレビ討論だね。」
たしかに、私もその日にたまたま地方から友達が来ていたのでレストランで食事しましたが、いつもいっぱいでにぎわっているそのお店にいたのは、私たちともう2組だけ。こんなの見たことないっていうくらいガラガラでした。

さて、店番を替わった日、わからないことがあったので店主の携帯に電話したところ、応答なし。向こうからすぐかけ直してくれましたが、「うるさくて全然電話の音が聞こえなかったんだ」って…。友達とサッカー観戦中だったらしく、話してる間も後ろで叫び声がして、「えーなんだって?聞こえないんだけど?」みたいな…。こっちとしても、そんな熱狂の雰囲気の中、邪魔してなんだか申し訳ない気持ちになってしまいました。電話中にゴールがなくてよかった…。

でもフランスチームが負けたので、もうかわりに店番を頼まれることもなさそうですw

2012年6月22日金曜日

結婚式の季節

フランスは6月に入ると結婚式が多くなります。
私の働いているワイン屋さんでも、今月初め、結婚式用にシャンパーニュの大量注文がありました。また、普通に一本買いに来たのかなと思っていたら、「祝宴に出す赤ワインを探しているので、もし気に入ったら50本ほど注文したいけどストックはありますか?」と聞かれて慌てたり。

フランスではジューンブライドという観念はないのですが、初夏は日も長くなり、外に出たくなる季節、気持ちもなんとなくオープンになるし、気候的にもこういったセレモニーに向いているのでしょう。ただ、7月14日のパリ革命祭を過ぎると8月末までヴァカンスに出る人が多いので、6月からそれまでが結婚式の最も多い期間になるようです。

そしてこの時期に結婚式の多い理由がもうひとつ。それはズバリ、税金対策!
フランスの所得税は、毎年4月〜5月頃に前年一年間の収入額を申告することになっています。前年に結婚した場合、一年間のうち独身であった期間の収入と結婚してからの期間の収入に分けて申告します。私はどう計算するのかよく知らないのですが、これらの期間がちょうど半々だと一番得をするのだそうで、6月に結婚するのが良いのだとか…。

そういうわけで、6月の週末は結婚式に参列しに行く車をよく見かけます。リボンや風船を飾っているのですぐわかります。そして、お祝いのクラクションを鳴らしながら走っています。そういう車に出会うとなんとなくこちらも浮かれた気分になります(単純?)。今日も遠くにクラクションが聞こえました。