2013年9月18日水曜日

Poires au vin : 洋梨の赤ワインコンポート

8月中旬から9月初旬までヴァカンスにでていたため、すっかり更新が滞ってしまいました!

ヴァカンス中はフランス北西部のブルターニュ地方で田舎暮らしをしていました。天候が不安定な地域なので、「雨でやることがない日にでもブログをやろうかな」と思っていましたが、今年は素晴らしく晴れた日が続き、結局、連日夏を満喫していました。
3日ほど前にパリに戻ってきたのですが、もうすっかり秋の気配が色濃くなっていますね。雨が降って寒いくらいです。

さて、夏休みの間に、近くに住む知人が「うちの庭でいっぱいとれたので」と洋梨をおすそわけしてくれました。
かための梨で、どちらかというと調理に向いているとのこと。その知人が洋梨の赤ワインコンポートを作ってご馳走してくれたので、私もうちに帰ってから真似して作ってみました。
レシピはインターネットでいつくか見て、なんとなく良さそうだったのを参照。日本語訳してのせておきます。

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Poires au vin (洋梨の赤ワインコンポート)

洋梨 4個
赤ワイン 400ml
砂糖 大さじ3(40g)
グローブ(丁字) 2つ
粒こしょう 4個
シナモンの皮 1かけ
バニラビーンズ 1房分
オレンジの皮 1かけ

1.洋梨を半分、または4等分に分け、種と芯の部分をとる。
2.大きめの鍋にワイン、砂糖、その他のスパイスすべてを入れて煮立たせる。そこへ洋梨を入れ、弱火にして約15分煮る。煮くずれないように注意。
3.洋梨を静かに取り出し、器に盛る。
4.煮汁を濾し、さらに火にかけ、好みの濃さまで煮詰めてシロップを作り、洋梨にかける。
5.1時間ほど冷ましてからいただく。好みで、ミントの葉を飾ったり、クレーム・ド・カシス(カシスのリキュール)をかけてもよい。
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とっても簡単。
私はキッチンにあるものだけで作ったので、オレンジの皮を入れなかったり、バニラビーンズの代わりにバニラシュガーを使って砂糖の量を減らしたり、適当にアレンジしました。いい加減に作っても全然大丈夫なお手軽デザートです。

ただ、こういうシンプルなデザートで、しかもワインが大きな役割を担っているとなると、使うワインによって味がだいぶ左右されると思います。レシピにはボジョレがよいとされていて、他のレシピでもブルゴーニュがすすめられていましたが、調理に使うと酸味が引き立ってしまうような気がします。もちろん、人それぞれの好みにもよりますが…。
私は二回作ってみて、それぞれ違うワインを使ったら、やはり仕上がり(味)に違いが出ました。
最初は南ローヌのシラーとグルナッシュ主体の濃いめのワインを使いました。タンニンはそこそこあるものの過度でなく、熟した果実の風味がたっぷりとあって、シロップもふくよかな味わいになりました。スパイスに合っていたし、まだ熟し切っていない若い洋梨をしっかりサポートしてくれました。
二回目はルシヨン地方のカリニャン種のワイン。
ビオ・コープ(有機食材の生協)で購入。
…って、これ、京都のバーで飲みました…。
ベーシックなワインとはいえ、日本で買うとそこそこ高いのに、料理用に使える贅沢。
タンニンはきつくなく、さわやかなフルーティさがワインを軽くしてくれています。でも火を通したら思ったよりも酸味が出てて、わりとさっぱりした感じのシロップになりました。ちょっとお砂糖の量が少なかったせいもあるかな…。
個人的には最初のワインで作ったコンポートの方が好みでした。

クレーム・ド・カシスもミントの葉もうちになかったので省略。
代わりというわけではないですが、生クリームを添えました。この生クリームと赤ワインシロップのハーモニーが美味しいのです〜。
うーん、でもやっぱりミントの葉があったらよかったかなあー。

これから秋の終わりまで梨が出回るので、こんなデザートもいかがでしょうか。




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