2013年7月9日火曜日

夏だから…というわけではないけれど、白ワイン3つ

5月、6月と不安定なお天気が続き、太陽の光を浴びる日が少なかったパリですが、ここへきて急に真夏!
そんな7月初旬の日曜、夫の仲良しの友達、フィリップをうちによんで、アペリティフ&ディナー。フィリップは今私が働いているワイン屋の古くからの常連で、実は彼が「良いワイン屋があるよ」と教えてくれたのです。ワインが好きなうえにお店においてあるワインもよく知っているから、「まだ飲んだことがなさそうなものにしよう」と、セレクトにちょっと気を使いました。
ってことで、お店に入荷したばかりのワイン、結局、私も飲んだことないものばかり。

アペリティフに、店主オススメのイタリアのスパークリング。
Matteo Furlani "Sur Lie Alpino" 2012 (?)
マッテオ・フルラニ「シュール・リ・アルピノ」2012年(多分)。
インポーターさんがテイスティングでお店に来たときに私はいなかったので詳細があまりわからないのですが、北イタリアのトレント付近、高度な山地で栽培されたブドウで造られているそうです。店主は「おもしろいワイン」と言っていましたが、本当、ちょっと変わってる。グレープフルーツジュースのようなフレッシュなフルーティさの裏に塩っぽさがあり、アルコール度軽め、気持ちよくゴクゴクと飲めて、こんな夏日にぴったり。

さて、テーブルについて、前菜にアーティチョークとグリーンピース。
今回は紫色のこぶりなアーティチョークでしたが、大きいやつを丸ごと茹でて、一枚一枚葉っぱをはがし、ドレッシングにつけて歯でしごきながら食べるのが好き。でも、食べるたびに「こんな食べ方、いったいどうやって考えついたんだろう」と不思議に思ってしまう。
グリーンピースは固めに茹でて、野菜のスープストック(日本だったら昆布出汁なのだけど)に浸し、冷やして食べました。
これに合わせて、ワインはジャン=イヴ・ペロンの「ラ・プティット・ローブ」2011年。
Jean-Yves Péron "La Petite Robe" 2011
品種はジャケール。ジャン=イヴ・ペロンのワインの中でもシンプルに造っているキュヴェではないでしょうか。でもやっぱり造り手としての手腕を感じさせる。レモンのような柑橘系のさっぱりとした酸、アルコール度10.5%と口当たりも軽め、でもハチミツっぽさや樹脂の香りがあり、風味はしっかりあるワイン。今回のような軽めな前菜やアペリティフ向き。

そうそう、アペリティフと前菜の間に、前の晩に開けて飲み切らなかったジャン・モーペルテュイ「ピュイ・ロン」2007年。
Jean Maupertuis "Puy Long" 2007
開けたては、石油っぽい香りで(夫は「掃除に使う蜜蝋(ワックス)」と言っていましたが)でかなり閉じていましたが、樽熟成独特のまろやかな香りもあり、シャルドネ種の力強い白。2007年ですから、だいぶ古いヴィンテージです(…って、店主が急に地下倉庫から発掘してきたんです…)が、全然衰えてない、というより、美味しい。翌日でもまだ少し石油っぽさはありましたが、グラスに入れて少したったらさすがにほどけてきて、なめらかで飲みやすくなりました。嫌味がなく柔和。こちらは食事向きワインかな。クリーム系ソース添えの白身魚とか鶏肉とか。

メインにもう一本飲んだのですが、今日はとりあえず白3つ。

夏らしくショートパンツに半袖シャツ、帽子をかぶって、芍薬の可憐な花束を持ってきてくれたフィリップ。そんな姿を街で見かけたらなかなかカッコイイだろうなーと想像してしまいました。
Merci Philippe!

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