2013年10月14日月曜日

今日ワイン : Jérôme Jouret "L'abri" 2011 & "Pas à pas" 2012

店主が夏休み中に南ローヌ地方アルデッシュ県で色々とテイスティングしてきたらしく、私がヴァカンスから戻ってきたら、お店にそこのワインがどーんと増えていました。
その中で、ワインをたくさん知っている友人インポーターさんにもオススメされたのがジェローム・ジュレ。日本でも人気があるみたい?
四種類のキュヴェがお店に入荷して、そのうち三つを店頭に出しているのですが、あっという間に売れてしまいました。(まあ、店主と私、二人ともがオススメしているから当たり前か。)

三つのうち一つが「ラブリ」2011年。

品種はカベルネ・ソーヴィニヨン100%。南ローヌでカベルネ・ソーヴィニヨンは珍しい気がします。あ、でもはカベルネ・フランはあるかな?
生産者さんがキュヴェの品種名を言うとき、よく「カベルネ」とだけ呼び、一緒くたにされている気がしていて、実際にカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンがどれだけ違うのか、よくわかりませんでした。それが、今回これを飲んで、なんとなくわかった気がします。カベルネ・フランの方がタンニンが柔らかく、カベルネ・ソーヴィニヨンはもっと力強い感じ。先日来店した別の生産者さんにも聞いてみたら、やはりカベルネ・ソーヴィニヨンの方が果皮が厚くてタンニンが多いそうです。
でもこのワインはタンニンが前面に出てこず、口当たりが軽くすーっと入ってきます。ただ、カベルネ特有の香り(ピーマンとよく言われる)が強く感じられました。
実は個人的にはカベルネ・ソーヴィニヨンは苦手な部類に入るので、あの独特の香りには敏感なのです。それでも、美味しく出来ているワインはやっぱり好き。まさかこんなに軽やかでさらっとしたカベルネ・ソーヴィニヨンがあるとは。南ローヌと言うと、太陽いっぱいで濃厚でアルコール度の高いワインというイメージですが、これはそういう先入観とは全く異なるワインでした。
これはリピーターさんも多くて、数日で完売。

もう一つ、グルナッシュとシラー混合のJava(ジャヴァ)というキュヴェもありましたが、ラブリと競うように完売。(飲み損なった…。)

そして店頭にまだ残っているのが「パザパ」2012年。

品種はカリニャンとアリカンテ。
こちらはヴィンテージが若いせいか?まだだいぶ閉じていて還元香(獣っぽい香り、豆を煮たような香り)がするので、少しオススメ度が落ちています。カラフに移したり、予め抜栓しておく時間の余裕のある人向けです。
私は、カラフに移してぐるぐるまわしました。それでも少しとがったようなタンニンの渋みが感じられました。3杯目くらいからだいぶほぐれ、フルーティさが前面に出てきました。…と、気づいたらもう空っぽ。なんだかんだ言ってすいすい飲んでしまっていました。(二人だったし。)
カベルネと対照的に、カリニャンは好きな品種です。小粒な赤いベリー系、タンニンは他品種より少なめで酸味もある印象。「パザパ」は、まさにそういうワインでした。

軽くて飲みやすくて、お値段も手頃(うちのお店では8,70ユーロ、現在のレートで日本円に換算すると1200円くらい)。しかもSO2無添加。本当に嬉しいワインです。
でも生産量があまりないと思うので、再入荷は無理かなあ?


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